【新聞:岩手版】イベントやマルシェで試食販売 県産蜂蜜多くの人に

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】イベントやマルシェで試食販売 県産蜂蜜多くの人に

[2026年8月1週号]

 【盛岡南】「ミツバチたちが一生懸命集めてくれた大切な蜂蜜をみなさんへ届けたい」と話すのは、盛岡市手代森の大西健さん(60)。妻の華子さん(37)と共にセイヨウミツバチ100群、ニホンミツバチ10群を飼養する。盛岡市、滝沢市、八幡平市に蜜源を確保し、6種類のハチミツを採蜜する。

消費者の反応がやりがい 切り落とした蜜蓋で加工品も

ミツバチを大切に育てている大西さん夫妻

 2014年に「大西養蜂場」を開業した大西さん。「祖父が趣味で始めた養蜂を受け継いだ。開業当初は一斗缶で業者へ卸売をしていたが、採蜜だけでなく自分たちの手で届けたいと思った」と21年から出荷も手がけている。

 各種イベントやマルシェにも積極的に出店し、直接販売することを心がけるという。大西さんは「試食を提供しながら販売することで、お客さんの反応を見ることができてうれしい」と話す。

 蜜源となる花の種類はリンゴやアカシア、サクラ、ケンポナシ、ヤブカラシ、ソバと多岐にわたる。「蜜源の花が咲く時期に合わせて、巣箱の中の蜂蜜を空にする。セイヨウミツバチは仲間同士で情報のやりとりをして効率よく蜜を集める習性があるので、新しく咲いた花だけの混じり気のない単一花蜜を取ることができる」と華子さん。

蜜蓋ができる様子

 蜂蜜の糖度が上がると、ミツバチは蜜蝋で蓋をする。この部分を蜜蓋といい、採蜜する際は切り落として遠心分離機にかける。「貴重な蜜蝋を無駄なく使っている」と華子さん。切り落とした蜜蓋は精製して、キャンドルやラップに加工して販売する。

 25年に開催された第6回岩手県はちみつ品評会で、「りんご」が百花の部で岩手県知事賞を、「あかしあ」がアカシアの部で日本養蜂協会会長賞を受賞した。大西さんは「自然を相手に試行錯誤しながらミツバチたちと向き合ってきた。ミツバチたちが頑張って集めた蜂蜜を評価してもらったことがうれしい」とほほ笑む。


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