[2026年9月3週号]
【胆江南】一関市大東町で桑茶などを販売する「いわいの里ふるさとづくり研究会」の佐藤公一代表(72)。地域のクワを生かした商品開発と県外や海外に向けた販路拡大に取り組んでいる。クワの収穫や運搬を担う人手不足が課題となっているが「桑王国いわて」を目指し、さらなる魅力発信とクワの葉の活用に力を入れる。

「桑畑の整備と活用をさらに進めていきたい」と佐藤代表
茶やパウダーを商品化 海外からも引き合い
「福島県二本松市の道の駅で、クワの葉のパウダーを使ったようかんやクッキーなどを見かけたのがきっかけ。クワの葉を使った加工品で、地域おこしができると思った」と佐藤代表。2006年に「いわいの里ふるさとづくり研究会」を設立した。約2㌶の畑で7月から9月にかけて収穫したクワの葉を加工品づくりに活用している。
主な商品は桑茶と、桑茶を粉末化した桑茶パウダー。「いわて桑物語」のブランド名で販売している。佐藤代表は「桑茶パウダーは水やお湯に溶けやすいので、料理やお菓子作りにも活用できる」と話す。
設立当初は、地元で開催されたイベントで加工品を販売した。その後、県外の物産展にも出品するなど、少しずつ販路を拡大。佐藤代表は「近年は抹茶への関心も高まっていることも需要の増加に影響している」と話す。25年にはオーストラリアの物産展に出品し、26年10月にはアメリカにも出品を予定するなど、販路は海外にも広げている。
「原料を安定的に確保することが難しい。海外からはたくさん欲しいという依頼があったが、断らなければいけない案件もあった」と佐藤代表。労働力の確保が課題になったという。「桑畑はたくさんあるが、クワの葉を収穫して運搬をする人手が不足している」と話す。
佐藤代表は「クワは身近に存在する財産。これを生かし、岩手のクワを全国、そして海外にも発信していきたい」と話す。