【新聞:岩手版】家業受け継ぎ米・野菜 地域農業の担い手に

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】家業受け継ぎ米・野菜 地域農業の担い手に

[2026年10月1週号]

 【盛岡北】両親や親戚と共に、水稲4㌶、ダイコンやキャベツなどの野菜6㌶を栽培する八幡平市松尾寄木の高橋輝(あきら)さん(27)。2025年からは新たに九条ネギ20㌃の栽培を始めた。資格を生かして農薬散布や米の検査を請け負うなど、地域農業への貢献と規模拡大の両立を目指す。

防除や米検査で地域貢献 雇用や規模拡大に意欲

 高橋さんは19年に県立農業大学校卒業後、県内の農業法人に就職。葉物野菜の栽培に従事した。両親から規模を縮小する話を聞いたことで、21年に実家で就農した。高橋さんは「せっかく続けてきた農業を縮小するのはもったいないと思った。将来は実家の農業を継ぐことを決めていた」と話す。

「自分のペースで作業できるところが農業の魅力」と髙橋さん

 九条ネギは3月に播種し、5月に定植。収穫から出荷までは市内の別の生産者が請け負う。高橋さんは「自分で担当する作業は播種から防除まで。負担は少ないので、水稲などと並行して栽培することができる」と話す。

 今年は少雨で生育が心配されたほか、強風でマルチが飛ばされるなどの苦労もあったという。高橋さんは「農業は気候に左右される。基本通りに栽培しても、思い通りにならない。毎日が勉強」と話す。

 高橋さんはヘリ防除組合に所属し、水稲や大豆への農薬散布を請け負う。防除面積はおよそ8㌶。圃場の面積や条件に合わせて、ドローン(小型無人機)や無人ヘリを使い分けるという。また、農産物検査員としての資格も持つ高橋さん。毎年秋には市内外の出荷施設で、米の粒の形などを調べて等級などを判定している。高橋さんは「この地域では高齢化や人手不足が課題。資格を生かして地域の農業に貢献したい」と話す。

 将来は従業員を雇用して、九条ネギをはじめとする野菜の規模拡大を目指す高橋さん。「収支などの数字を意識した農業経営に取り組みたい」と意気込む。

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